(旧)自立生活センター・昭島の日常

東京都昭島市でひっそりと(笑)活動している福祉団体。地域で暮らす障害者の生活サポートや情報提供、移送サービスなどをやっています。

これもエンパワーですね

先週の週末に新宿で大先輩のMさんと打ち合わせをしてきました。

この方は全国の障害者団体を束ねる方で、とてもお忙しい中を割いて、私のお願いを聞いて頂いたのです。

話の内容はともかくとして、いつもこの方には障害者運動の先駆者として尊敬はしているのですが、実はもう一つ見習わなければいけない事があると、思っている事がありまして、今回もまざまざと見せられた気がします。

駅の近くの喫茶店に入って、お話をさせて頂いたのですが、いつも使っていらっしゃるのか、店員がスムーズに店内を誘導して車いすが入るように座席をはずしてくれました。
私はこの手のお店では、アテトーゼが出る可能性がある熱い飲み物は苦手なので、オーダーはいつもアイスティーかウーロン茶を頼んでしまうのですが、頸椎損傷のこの方はいつものようにホットコーヒーです。

で、コーヒーが運ばれてくると、じつにさりげなく店員の方に砂糖とミルクを入れて貰い、お皿をはずしてカップを机に直に下ろして貰いました。

会計をする時も、店員に小銭を出して貰い、足りないとセカンドバックからお札の入った別の財布からと指示を出します、

この様な介助を、軽やかに絶妙なタイミングで、店員に頼む事が出来る方なのです。

新宿駅周辺は、「バリアフリーでたばこが吸えるコーヒーショップが少なくなって困る。」と、おっしゃっていましたので、このお店は、結構使っているのかなと思いますが、いつも同じ店員がいるわけでもないし、同じようなシチュエーションを別の店でも見させて貰ってますので、毎度の事だと思います。

障害者が町に出る事で、本人もエンパワーが上がっていくし、街全体も障害者のニーズに沿った場所になっていくのだと、再度思うことの出来た土曜日の夕方でした。