(旧)自立生活センター・昭島の日常

東京都昭島市でひっそりと(笑)活動している福祉団体。地域で暮らす障害者の生活サポートや情報提供、移送サービスなどをやっています。

応急手当講習 3日目

救命講習も今日が最終日。

今日は筆記&実技テストがある。
まずは、試験範囲になっている部分の講義から。


包帯法と安楽な体位について。

出血した時や、患部の固定に対して便利なアイテムが三角巾。
三角巾を使って頭部や腕、足首などを圧迫や固定の仕方を学ぶ。

……が、どうも上手くいかない。
結構力を入れて固定したり縛ったりしないと、簡単に外れてしまう。
胸骨圧迫の仕方や気道異物除去の仕方もそうだったけれども、中途半端な力ではダメだ。
“救命”には、思い切りが必要なのだ。



応急処置などを施した後の傷病者に対する、安楽な体位の講義。

『仰臥位』『側臥位』など、普段聞き慣れている言葉がでてきているので、これは解りやすい。
心肺停止から応急処置により回復した人に対しては、側臥位にするのが良い。
但し、側臥位で気道確保の状態を保たなければならないので、顔を逸らすようにするので結構痛い格好になる。

他に、頭部受傷者に対する安楽な半座位、腹部受傷者の安楽な屈曲座位など……。



いよいよ筆記テスト。
筆記テストは、全問正解!!


……とはいかなかった。
どうしても思い出せないフレーズがあって、別の言葉に置き換えて解答したが、ダメだった。
普及員としてのテストなので、決められたフレーズではないといけないのだろうな……。



午後は実技テスト。

実技テストは、傷病者を発見したところから始まる。

周りの安全確認
  ↓
意識・呼吸の確認
  ↓
119番(救急車)通報と、AED確保の要請。
  ↓
心肺蘇生。人工呼吸及び胸骨圧迫。
  ↓
AEDが到着したら、持ってきてくれた人がAED及び心肺蘇生が出来るかの確認。
  ↓
AEDが使える場合:AEDの準備をしてもらいつつ、心肺蘇生を続ける。
心肺蘇生のみ出来る場合:心肺蘇生を交代しAEDの準備をする。
どちらもできない場合:「自分と同じようにやって下さい」と、心肺蘇生をしてもらいつつAEDの準備をする。
  ↓
AEDによる除細動
  ↓
心肺蘇生の再開

……という流れ。


更にAEDを持ってくる人は、傷病者の状況に一言加える場合がある。
例えば……、
「身体が濡れている」→身体が濡れていると、AEDの電気は身体の表面を伝うだけなので、拭く必要がある。
「胸毛がすごい」→装着パッドを強く押しつければ、心電図の解析を行なう場合もあるが、解析しない場合は、予備の装着パッドがあれば、一度剥がして別の装着パッドを付ける。
「ペースメーカーをしている」→装着パッドを、ペースメーカーから3センチ以上離して貼る。
……などなど。

僕の場合、AEDも心肺蘇生もどちらも出来ない人が来たという設定だった。
心肺蘇生をレクチャーしたが、それでも出来なさそうだったし、“通電の際に、わざと傷病者に触れてしまいそう(=感電しそう)”な雰囲気だったので、「誰か他に応援を求めに行って下さい!!」と追い返してしまった(笑)。



そんなこんなで、実技テストも無事終了。

講師達からの評価を聞いた後、認定証が手渡された。
これでいつでも、普及員として応急救護についての説明が出来るのだ。……全く予定は無いけど。




by:は