(旧)自立生活センター・昭島の日常

東京都昭島市でひっそりと(笑)活動している福祉団体。地域で暮らす障害者の生活サポートや情報提供、移送サービスなどをやっています。

ステップアップ連続講座第3回「自己決定」とは?

皆様、いかがお過ごしだったでしょうか?
「当事者の日常」担当のKでございます。


1/27(金)保健福祉センターあいぽっくで行なわれた
『ステップアップ連続講座第3回「自己決定」とは』に参加しました。

そこで、個人的ではありますが、感想を書こうと思います。


今年度の連続講座は「障害者の自立生活サポートってな~に?」ということで
基本的には、ヘルパー派遣事業者等を対象としているそうですが、障害当事者の
我々にも為になる話も多く、自分自身の自立生活を考えるうえで、大変参考になりました。

さて、第3回目の今回は上にも書きましたが、障害者の「自己決定」がテーマで、
講師は、幹福祉会理事長の野口俊彦氏でした。
簡単な自己紹介からパワーポイントを使った講座がスタート。

70年代~80年代の障害者運動の中で「自己決定」が叫ばれ、障害者の立場も保護される「客体」から
「主体」へ変化していった様々な歴史など、今まで自分が知らなかった事も多く、
終始、感心しきりでした。(「客体」なんて言葉すら知らなかった…)

印象に残る話がいくつもあります。

その中の一つ「自己決定の種類」の話で、
・どこに住むか?
・いかに(誰と)住むか?
などと一緒に…

・悪事
・危険、過ち(失敗)を犯す理由
当然といえば当然なのですが、
私の頭の中では、一瞬「自己決定」とは結び付かなかず…。

しかし、その直後の「危険を犯す権利と決定したことに責任を負える人生の主体者」
という言葉を聞いて「あぁ!」と納得することができました。

他にも、「尊厳死」は自己決定権なのか?
「自殺」と同じではないのか?
といった話などドキッとする様な内容が多く、改めてこのテーマの深さを実感…。

「自己責任」についての話もありました。

自己責任とは、ただ「自分で決めたから全部自分の責任」という
責任の丸投げ、押し付けの自己責任論とは違い、
危険を犯す権利や失敗をする権利と同じ様に「やり直すことのできる権利」なんだという話でした。

この話を聞きながら、私自身も気が付かないうちに、
周りの人に「責任の丸投げ、押し付け」をしてしまっているかも…
と、考えずにはいられませんでした…。


今回、この講座を受けて、今までの『「自己決定」の結果「自己責任」がある』という考えから、
『「自分自身で決定したことに責任を負える」と考えた結果「決定できる』(「自己責任」の結果
「自己決定」がある)と考える様になりました。

…同時に「自分の考え」をしっかり持たないと「自己決定」も「自己責任」も無いんだという事にも気付き、
少し緊張してしまいまいしたが…。

「自己決定」と「自己責任」皆さんは、どう考えますか?





では、また次回  K