(旧)自立生活センター・昭島の日常

東京都昭島市でひっそりと(笑)活動している福祉団体。地域で暮らす障害者の生活サポートや情報提供、移送サービスなどをやっています。

電動車イスと雪…その後

皆様、いかがお過ごしだったでしょうか?
「当事者の日常」担当のKでございます。


さて、先日(1/26)このコーナーに載った、
電動車イスと雪」で書き足りないことがあったので、改めて書きたいと思います。
(※よろしければそちらもご覧下さい。)


前回「・・・雪の日には極力外出を控えています」と書きました。
介助者等が側にいれば、雪が積もっても手助けしてもらえるので外出もできますが…
私は日常、介助者を利用していないので、雪の日は立ち往生しやすいのです…。

余程ヒドイ時には、周りの人に声をかける事もあります。
しかし、「そういう時」はなかなか人が通らないことが多いし…
福祉車両を使うにも、当日「いきなり」はさすがに無理。


そこで、雪道を移動できる電動車イスは無いかと、ネットで検索してみると…

外国製の車イスにキャタピラを取り付けるものや、タイヤが6輪あるもの等、色々出てくるなか…

関東自動車工業株式会社が開発した「パトラフォー:Patrafour」なる電動車イスを発見!

この電動車イスは、北海道のNPO団体の活動から生まれたと、団体のHPに載っていました。

早速、電話で使い心地等を問い合わせてみたところ…
「北海道の雪の中でも、全然平気です!一番雪の多い今の時期でも、毎日元気に通勤している人もいます」との事。

秘密は電動車イスの前輪にあり、ゴム製で必要に応じてキャタピラ(?)の様になり「車輪の向きを変えずに、全ての方向に動ける」のだそうです。

キャタピラの様になるということは、小回りも楽になるし、地面(道路)を強く噛むので、雪道でも大丈夫なんですね。
ちなみにジャリ道も、砂浜も平気だそうです。
加えて、国産初の4WDというのも関係しているかもしれません。
(※詳しい性能等については関東自動車工業株式会社のHP等をご覧下さい。)

ただし、欠点もあって前輪にチューブが無く、空気も入っていないので、普通の電動車イスより「振動による衝撃」が強くなってしまうのだそうです。

販売元は日進医療器株式会社、 価格は635,000円から。

…外国製の雪道対策の電動車イスは150万円するものもあったし
雪道で立ち往生する事を考えたら、安いかも…。

それにしても、今回調べてみるまで雪道に適した電動車イスがあるなんて知らなかった…。


私は最近、電動車イスを新しくしたのですが、
もっと早く知っていれば「これ」にしたかも(笑)。





では、また次回  K