(旧)自立生活センター・昭島の日常

東京都昭島市でひっそりと(笑)活動している福祉団体。地域で暮らす障害者の生活サポートや情報提供、移送サービスなどをやっています。

災害が起きた時、あなたは、何が出来ますか? その1

皆様、いかがお過ごしだったでしょうか?
「当事者の日常」担当のKでございます。



さて、昨日(9/1)は“防災の日”でした。『関東大震災』が起こってから、
90年が経ったそうです。小学生の頃、学校の授業で聞いて以来、
私自身、あまり意識したことは正直ありませんでした。
しかし、東日本大震災を目の当たりにしてからは、他人事では無くなりました。

8月30日(金)保健福祉センターあいぽっくで行なわれた、CIL・昭島の全4回の学習会
「災害が起きた時、あなたは、何が出来ますか?」の第1回に参加しました。

第1回のテーマは“緊急対応について
講師は、昭島消防署の地域防災担当課長 豊島 誠二氏です。

当日使用した資料の一部です。




前半は、東日本大震災当時、消防隊員が被災地に出動する様子や
現地での姿などを撮影したDVDを、豊島さんの解説を聞きながら鑑賞した後、
地震から命を守る「7つの問いかけ」”というスライドを見ました。

7つの問いかけとは…

1.ゆれから身を守る事ができますか?⇒身の安全の確保
   ・地震のゆれで転倒、落下、移動してくるモノから身を守る。
   ・緊急地震速報を聞いたり、ゆれを感じたりしたらできるだけはやく
    安全な場所へ身を寄せる。
2.ゆれの後、危険に気づく事ができますか?⇒安全の確保
   ・煙の臭いやガス漏れのおとなど、身のまわりに危険なサインが無いか確かめる。
   ・ガラスの破片でケガをしないよう、手袋やはきものなどを身に着けてから動く。
   ・大声で助けを呼べない時は、笛などの道具を使う。
3.自分で火を消す事ができますか?⇒初期消火
   ・火災に気づいたら、まわりの人や消防署に知らせる。
   ・消火器などが使える場合は、火が小さいうちに消す。
4.大切な情報を知る事ができますか?⇒情報収集
   ・隣近所に危険が迫っていないか確認する。
   ・防災無線や広報車のアナウンス、テレビやラジオなどの情報を注意深く確認する。
   ・情報を手に入れるのに支援が必要な事をまわりの人に知らせる。
5.頼れる人と、連絡を取る事ができますか?⇒安否確認
   ・各通信会社が実施している災害時伝言ダイヤルサービスなど様々な方法で  
    連絡を取り合う。
   ・自分で連絡できない時は、まわりの人に頼む。
6.命にかかわる大切なものは何ですか⇒生活の備え
   ・薬、医療機器のバッテリーやアレルギー対応食品などが、どれくらい残っているか
    確認する。 
   ・病院や薬局などに、通院や薬の処方ができるか確認する。
7.安全に避難する事ができますか?⇒避難行動
   ・早めの避難を心がける。
   ・避難に支援が必要な場合は、まわりの人に助けてもらう。

……と、いった様な事がイラストと共に分かりやすく紹介されました。


後半は、「自宅にいる時に地震にあった場合」
「外出先(スーパー)で地震にあった場合」の2班にに分かれて7つの問いかけに
添って各々が考えを出し合い、最後に班ごとにまとめて発表することになりました。



左グループ:「外出先で地震にあった場合」   右グループ:「自宅にいる時に地震にあった場合」



私は、「外出先(スーパー)で地震にあった場合」の班に参加したのですが、
それぞれ、状況や防災に対する考え方などが違っていて、まとめるのに一苦労(笑)。
それでも、発見できた事が幾つかありました。

①自宅にある防災グッズ以外にも、普段から簡単なもの(手袋、携帯用トイレなど)を
持ち歩けば外出時でも比較的困らないのではないか。



侃々諤々(笑)の話し合い中


②自分達がよく行くスーパーでも、消火器が置いてある場所や
公衆電話の設置場所を全く知らない。(※消火器の使い方も同様でした)



喧々囂々(笑)の話し合い中


③外出先で地震に遭っても、その場所が比較的安全な場合は無理に
動く必要は無い。



会議は躍る、されど進まず(笑)



④グループ内で1人を除いて、家族と避難場所などを決めていない。
ご近所とも、あまりコミュニケーションを取っていない。

……など、など、でした。
ほとんどが問題点ばかりな様な気がする(汗)。



今回の学習会を受けて、自分が実家にいた頃、防災に対して
“親まかせ”だった事を痛感しました。

あと3回の学習会を通して、防災・防犯に関しても
自己選択・自己決定できるキッカケにしようと思っています。

皆さんは、地震や火災の防災について準備などはしていますか?





では、また次回  K