それを誤魔化すために、コルクマットをズラッと繋げて巾木の代わりにした。
単なるコルクマットを並べただけなので、
脳性麻痺者特有の不随意運動(アテトーゼ)には弱い。
足のアテトーゼが出てしまいコルクマットを蹴っ飛ばした結果、開いた穴が広がってしまった。
大半はコルクマットに隠れているので見て見ぬふりができていた。
たまたま魔法の箱(いわゆるPCというヤツ)でネットサーフィンをしていて、穴の開いた石膏ボードをDIYで補修しているサイトを見つけてしまった。
何これ、面白そうじゃん!
……あぁ、もう見て見ぬふりも限界だ(笑)。
代表をそそのかして、穴を補修する許可を得た。
穴だけでなく、壁紙も擦れて模様が剥げている……。
……と言う訳で、管財係のDIYコーナーの始まりだよ♪
材料はこんな感じ。
・石膏ボード(以下:ボード)
・壁紙
・パテ
・石膏ボード用ビス(以下:ビス)
これで2000円でお釣りがきた。
壁紙が無ければ半額で済む。
ボードはデカいサイズしかないので、半分にカットしてもらった。
ザックリとした手順は……
・穴を四角く広げる
・添え木を立て、固定する
・ボードを嵌める
・平らにする
・壁紙を貼る
箇条書きにすると簡単だね。
プロから素人のDIYまで、色々なサイトを見て予習はしたので、早速作業開始。
・穴を四角く広げる
そもそもの穴のサイズを計っていないけど、大体200mm×150mmくらいだったかな?
四角く広げるのも、本来はそんなに大きくしなくても良いと思うが、その次の添え木を立てるのを省略するためと、対アテトーゼ用に補強もしたいので、もう少し大きく広げる。
丁度穴の左右に柱があるので、そこまで広げた。
445mm×250mmの穴になった。
コルクマットで隠してみる。
もうこれで終わりで良いかな(笑)。
・添え木を立て、固定する
穴を広げただけだとボードの固定ができないので、左右か上下に添え木をしてボードと共にビス締めをするのが一般的なやり方だが、ちょっと変更する。元々柱まで穴を広げてあるしね。
アテトーゼで蹴られても再び穴が開かないための補強として、ベニヤ板を切り出した。
穴の幅ピッタリのサイズ。
ボードの裏側にこういう感じに嵌るように。
ビス締めするために壁紙を剥がし印を付けておく。
既存のボードに固定するためにビニール紐を巻いて……。
こうやってビニール紐を引っ張りながらボードとベニヤ板をビズ締めする。
固定完了。
真ん中のビスは不要かと思ったけれども、
やっぱりこの後ビス締めしておいた。
下側のボードが少ししか残っていなかったので、ビス締めの際に崩れた。
取り敢えずボンドを盛り付けておいた。
・ボードを嵌める
ボードの基本サイズは1820mm×910mmだが、1/8以下しか使わないので残ったボードの保管場所がない(笑)。
半分にしてもらったのは、運び易くするため。
次の工程のために、角を面取りしておく。
こうすると煮崩れしないんだよって大根かよ!
相談室が暑くて汗がたれた(笑)。
補強用ベニヤ板と共にビス締め。
これでコルクマットよりもう少し上を蹴られても大丈夫。多分(笑)。
・平らにする
ボードの隙間やビス穴をパテで埋める。
面取りしたのはパテを埋め易くするため。
普通の壁パテと10分で硬化開始する速乾パテとあったが、コストパフォーマンスの良さそうな速乾パテを選んだ。
しかしこれは失敗した。
パテの粉100に対して水48~52で混ぜ合わせるのだが、計量
カップなんて便利な物は事務所には無いので目分量で作らなければ
ならない。丁度良い粘度にするために粉を足したり水を足したりしてなかなか上手く作れない。
しかも速乾性なので、モタモタしていたらすぐに固まってしまう。
どうにかパテ埋めは終わったが、作った分の大半を無駄にした。
パテ埋めの次は、平らにして下地作りをする。
この作業を丁寧にやるかやらないかで、仕上がりに大きな差が出る。
ベニヤ板やボードには電動ジグソーを使ったが、今度は電動サンダーを使うよ。
穴の大きさにもよるけど、
電動工具が無くてもボードはカッターでも切れるし、添え木(今回はベニヤ板)ものこぎりで切れる。
下地作
りも普通のサンドペーパーでできるけど、電動工具を持っているから使いたかったんだよ(笑)。サンドペーパーの番手は400番にしてみた。
……300番くらいの方が良いかな?
なかなか平らにならない。ちょっと目が細か過ぎたかもしれない。
番手を下げようかと思ったが、面倒だったのでそのままやった。
ふと、壁紙が重なれば多少の凹凸は目立たなくなるだろうと思ってしまい、手を抜いてその辺でやめちゃった(笑)。
壁紙を貼る際に、巾木のギリギリは切るのが大変そうだ。
既存の工事と同様に巾木に隠れる部分まで壁紙を貼った方が楽にできるかもしれない。
当初の予定には全く無かったが、巾木を外してしまえ!!
巾木の接着方法を事前に調べた上でやっているよ(笑)。
・壁紙を貼る
ご近所のホームセンターには相談室と同じ壁紙は無い。
多少の模様違いは妥協しても構わないと代表も言っていた。
920mm×2000mmの、生のり付の壁紙を買ってきた。
購入した壁紙は、模様だけでなく色も違っていた。白色が眩し~~。
どこまで壁紙を貼ろうか?
補修用に剥がした部分の周りもアテトーゼの被害があるので、上は相談室のテーブルの高さまで、左右は壁紙の繋ぎ目までとした。
……何か左端が残っているのは変かな?
剥がした。
これでいいか決めかねたので、他の職員の意見を聞いてみた。
テーブルの天板の上に当たるの部分の汚れも気になる、壁紙が上の分まであるならそこも貼り直しちゃえば。
……なるほど。確かにこの汚れだけを残すのはどうかと思う。たとえ隠れてしまうとしても。
という訳で、ここまで広げることにした。
……何か、急に大がかりになってしまったような(笑)。
壁紙を貼っている最中に写メを撮る余裕は無いので、すぐに貼り終わっちゃったみたいだがそうでもない。
大きいので固定し難いし生のりで手がベタベタになる。
上端は重なった壁紙を切ればピッタリさせられるけれども、右端はキッチリ繋ぎ目で切らなければならないので、ちょっと大変だった。
基準にした左端が失敗した。
斜めになっちゃった。
見なかったことにしちゃおう(笑)。
上側がズレて隙間ができちゃった。
そのせいで下側が柱にかかっちゃった。
もう1ヶ箇所失敗した。
下地作りの際に、凹凸があるけど壁紙でどうたらこうたら言っていた部分。
写メでは判らないけれども、直接見ると思った以上に目立つ。
やっぱり手を抜いてはダメなのだ。
一応完成。
巾木用の接着剤を準備していないので、コルクマットを並べただけの仮状態。
接着剤(ボンドG17)を購入。
巾木と壁の下側にボンドを塗って延ばす。
暫く待って……
合体。
完成♪♪
ボンドの匂いが臭い(笑)。
キレイになった状態なので、コルクマットを打ち付けるのを躊躇してしまう(笑)。
……魔法の箱って、ホントに便利だ。
補修方法が載っていなかったら、多分ずっと見て見ぬふりしたまんまだったかもしれない。
by:は