(旧)自立生活センター・昭島の日常

東京都昭島市でひっそりと(笑)活動している福祉団体。地域で暮らす障害者の生活サポートや情報提供、移送サービスなどをやっています。

障害者の子育て事情(通信68号より)

2016年度に開催した「障害者の子育ての学習会」。障害の有無に関わらず、子育ては大変な事です。障害者が子育てなんて……という偏見がまかり通っている中、「子育てはこうしているよ」「臆することはないよ」というメッセージを発信できたと思います。
 

反響が大変大きかったので、ここで、エピソードを少しご紹介します!

CIL・昭島の職員で二人の男の子のお父さん、カヤの体験です。

 
 
 

エピソード1:既存の制度では対応できない「育児」

 
 子供たちがまだ赤ちゃんの頃、かわいい子供たちと一緒にお風呂に入りたかったのですが、溺れたりする事を考えるとなかなか難しく、できませんでした。3歳頃になってからやっと一緒に入る事ができました。
 他には、子供たちと夕方からの外出でイルミネーションを見に行った時に、子供が途中で大泣きしてしまい、そのせいで介助者の派遣時間を5時間もオーバーした事もありました。
 
 本当に困ったのは、長男が乳幼児の頃です。長男は熱性痙攣を起こす事があり、妻が座薬を使って対処していました。もしも妻の不在時に痙攣が起きたら、(介助対象の)自分への介助ではないし医療行為にあたるため、介助者に座薬を入れてもらえるのかどうかなど、色々と揉めました。実際にはそういう場面はなかったものの、介助のルール作りは難しいなと思いました。
 
 今後、障害者が育児をするにあたって、介助者や障害者本人がうまく活用できるような制度やルールができてくると良いなと思います。
 
 
 
 

 

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