ボンネットを開けると、狭い空間に色々な物が詰まっている。
上部中央にあるエアクリーナーボックスの後ろにスロットルボディがあり、その脇にISCVは刺さっている。
ココ。
アクセルのスロットルケーブルが邪魔だ。
ネジ3本で留められているので、これを外せば取り出せる。
勿論カプラーも外す。
外した。
試しにこの状態でエンジンをかけてみたら、すぐにかかった。
アクセルから足を放しても、そのまま動き続けている。
やっぱり原因はISCVだと確信した。
取り出したパーツ。
この先っちょが出たり入ったりしてアイドリングを調整するようだ。
あんまり汚れていないような気がするが、ちゃっちゃと清掃して再び装着。
エンジンON!!!
…………。
状況変わらず。
飛び出した先っちょが若干動きそうなので、引っ込んだ状態が正しい状態なのかもしれない。
それが動かないのでアイドリング調整ができないと見た。
このパーツだけ交換すれば不具合は解消されると思う。
……という訳で、スズキのディーラーにパーツを取り寄せてもらうべく連絡をしてみた。
パーツ番号が判らないので、現物を持って行って確認してから注文した方が良さそうなので店舗に行く。
メ
カニックとの話で、売り物ではないが中古品があるので、それを試してみるよう提案された。
もしこれで直ればそれでOKだし、ダメだったら修理すれば良いという事だ。
というのも、この年式では、このパーツ単体では販売されていないらしい。
この辺りのパーツリストのコピーを見ながら、そのように説明された。
このパーツは外す事はできるが、この丸で囲んだ部分一式(6番~8番)で1つのパーツとされている。
しかも一式の価格が30000円弱。
ここが不具合の原因だと確実になればそんな高価なパーツでも注文できるが、もし違う場所が原因ならただの無駄遣いになってしまう(返品なんてできないだろうし……)。
それを即断できる程の度胸は無い(キッパリ)!!
渡されたパーツを持って帰り、まずは交換してみる事にした。
もし交換してもダメなら修理してもらうようだ。
中古パーツは、確かに先っちょがしまわれている。
不具合品と比較してみても、その違いは一目瞭然。
左:中古パーツ 右:不具合パーツ
ドッキング!
エンジンON!!!
…………。
あれ??
状況変わらず……。
原因はここではなかった。
即断で注文しなくてヨカッタ(笑)。
ディーラーに連絡して修理依頼をした。
ただディーラーの方も繁忙期らしく、車両を引き取りに来る時間が取れないらしい。
そこで提案されたのが、任意保険のロードサービス特約を使うという事。
事故や故障の際に、任意の場所まで車両を運んでくれる特約サービスが使えれば、それで車両を持ち込めるそうだ。
早速保険会社に連絡し状況を説明すると、このシステムが使えるとの回答を得た。
その時点で17時を回っており、事務所は18時で閉めてしまうし、ディーラーも19時までの営業なので、引き取りは翌日にしてもらう段取りだけした。
そして今朝。
ロードサービスのイケメンがやって来た。
状況を説明し、レッカー車でディーラーまで輸送してもらう。
さて、エンジンがかからない車両をどうやって車庫から出すのかな?
(以下、女性職員が写メしてくれた)
流石プロだ。
道路状況を見て、アクセルを煽りながらエンジンをかけ、その勢いとアクセルワークで車道に飛び出した。
レッカー車に固定。
ドナドナド~ナ、ドォナ~~~~~。子牛を乗ぉせぇてぇ~~。
ドナドナド~ナ、ドォナ~~~~~。荷馬車が揺ぅれぇるぅぅ~~。
そして車両はディーラーに連れられて行った……。
ISCVを交換してダメだった事を伝えた時に、もしかしたらコンピューターの方に原因があるかもしれないと言われた。
コンピューター単体で80000円くらいかかるかもとの事なので、今回の修理で一体いくらかかるのか、考えただけでゾッとする……。
by:は