バリアフルな日常
障害者団体のホームページやブログには、ご近所や観光地のバリアフリー情報が載っている場合がある。
わざわざバリアのない店舗を探して行っているので、車いすで問題なく入れる店舗だったりするのは、当たり前である。
健常職員が、バリアフリー云々を考えないで何気なく行ってみた場所には、バリアがあるかどうか……。
敢えてバリアフルな日常を綴ってみる(笑)。
サントリー東京・武蔵野ブルワリーに、ビール工場見学に行ってみた。
以前CIL・あきしまでも、キリンビール横浜工場に工場見学に行った事があった。
……かれこれ15年くらい前の話だけど、そこはバリアフリーなので、みんな充分に楽しめたみたいだ。
最近、ビール工場巡りに嵌っていて、サントリーのビール工場に行ってきたので、今回はそのレポートをしてみる。
どういう工程で見学するのか、バリアフリー状況はどうかも併せて書いてみる。
武蔵野ブルワリーでは、工場見学には「ガイドツアー」「ザ・プレミアム・モルツ講座」「マスターズドリーム講座」の3種類がる。
所要時間は、それぞれ70分、90分、90分で、ガイドツアーは毎日行なっているが、他の2つは週末だったり期間限定だったりする。
「マスターズドリーム講座」だけ有料で、他は無料。
工場見学に参加するには予約が必要で、ガイドツアー以外はなかなか予約が取れない状態である。
今回レポートするのは「ガイドツアー」。
過去に他の2つのツアーにも参加しているが、レポート用に写真を撮っているのが、この「ガイドツアー」のみなので……。
立川方面からなら1駅前の分倍河原駅から無料シャトルバスが出ているが、ノンステップバスではないので、車いすで行くなら府中本町駅から行くしかない。
駅の傍には公園があったりする……。
時間になると、係の案内でまず始めに3階のビジュアルシアターに行く。
他のツアーでは階段を使ったが、今回はエレベーターで上がっていった(人数が多いからなか?)
ここで、サントリーの拘りである“天然水”について、映像を観ながらレクチャーを受ける。
ビールにとっては、ホップや麦芽だけでなく、水も大切な素材なのである。
次は仕込み工程へ移動。
仕込み設備を見る前に、設備が見えるガラス張りの部屋に入る。
ここでも、どのように仕込み工程が行なわれているのを映像で説明してくれる。
その後に仕込み設備のあるフロアに移動。
エスカレーターで1階降りる状態になるが、エレベーターもあるので、車いすの人は係が案内してくれると思う。
今回はベビーカーを押す夫婦がいたので、図らずもバリアフリー状況を確認する事ができた。
エレベーターは、左手奥にあるみたい。
平日なら工場も稼働しているがその日は土曜日だったので、ビール工場に居ます!!というい雰囲気はビジュアルだけでしか感じられなかった。
ビールのあの独特の匂いが欲しかった(笑)。
次は移動して、ビールの素材であるホップや麦芽、そして天然水についての説明。
ビール工場見学に行くと、必ずと言っていい程ホップや麦芽の香りや手触りを確認するコーナーがある。
更に、ホップは食べると苦いので食べないでくださいと言われるが、それでも食べてしまう人は必ずいる(笑)。
ホップのディスプレイ。
ディスプレイの上に置いてある筒の中に、ペレット状になったホップが入っている。
この工場では、このペレットの匂いを確認する事ができる。
これは以前使われていたという貯酒タンク。
貯酒タンクの中に入ってビールの気分を感じながら次の工程へ移動。
できたてのビールを缶に詰める工程は、今回は映像で確認。
平日なら実際に稼働している状況を見学できるのかもしれない。
他のビール工場でもそうだが、今は殆どの工程が機械化されていて、人間がする事はあまり多くなさそう。
勿論、素材の収穫時期の違いによって味が変わらないように、品質管理など重要な部分は人の手が入っているだろう。
ビール詰め込み中。
2階の試飲会場へは階段で降りるけれども、ここにも勿論エレベーターがあるよ。
試飲できるのは、「ザ・プレミアム・モルツ」と他に2種類。
今回は、「ザ・プレミアム・モルツ<香る>エール」と「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」。
アルコールが飲めない人やお子様、運転する人にはソフトドリンクやビールテイスト飲料(所謂ノンアルコールビール)などが用意されている。
まずは「ザ・プレミアム・モルツ」を1杯もらって席に着く。
たった3杯しか飲めないのと思うけど、20分以内という制限があるので、意外と堪能できる。
試飲後は自由解散になるので、制限時間いっぱいまで楽しんでもいいし、売店でお土産を購入してもいい。