(旧)自立生活センター・昭島の日常

東京都昭島市でひっそりと(笑)活動している福祉団体。地域で暮らす障害者の生活サポートや情報提供、移送サービスなどをやっています。

障害者の作品の評価

 私が東京で自立をする前に、田舎で「一品物」の手作りの作品を作っていた頃の話です。

 障害者の展覧会や即売会に、私も作品を出していました。
目的としては、作品の発表ではなくて、販路拡大のためだったと思います。買う人にとっては割安感があったり、障害者を助けると思って買っていた人も多かったでしょう。
 しかし、私は障害者が作った物として売っている意識は無かったと思っています。「一つの作品に対して、それに見合う対価を払ってくださる事が一番の喜びだ。」と、当時は思っていました。

 作り手と売り手が一緒の場合は、どうしても弱気な商売になってしまうので、出来れば売り手は別の人というのが商売としては大事と感じていました。
 売り手の人が、宣伝の為に「障害者が作った。」と言うことを強調するのは問題がないと思っています。
その販路を、作り手が流通の手段に利用する事もあると思います。
 しかし、売り手と関係の無い障害者が、同じ障害者の作品に対して、「障害者が作ったから、みんな買いましょう」と勝手に持ち上げるのは、どこか違うのではないかと思っています。

 あるメーリングをROMしながらこの様に思っていたのですが、たまたまメーリングの当事者の一人と電話で話す機会があり、考えが一致したので、ブログに書く気になりました。

 そのメーリングでは「色々な考えがあって良い。」と決着が付いたのですが、「時代も変わり、考え方も変化してきたのかナ。お互いに年をとって、頭が固くなってきたのかナ。」というのが二人の結論になりましたが、少し「オヤジ」が入ってきたのかと思いました。

 同じ世代で私と彼ともう一人の三人が、厚労省や国会議員要請の集会等の集まりで出会うと、互いの「オヤジ振り」を、指摘し合っている仲なので、共感する気持ちが多いと思うのですが………。
 でも「オヤジ」と言われるのは、まだ抵抗したいし、どうせなら言われるのなら「チョイ悪オヤジ」と………。


カバ