(旧)自立生活センター・昭島の日常

東京都昭島市でひっそりと(笑)活動している福祉団体。地域で暮らす障害者の生活サポートや情報提供、移送サービスなどをやっています。

ちょっと昔の話を…

皆様、いかがお過ごしだったでしょうか?
「当事者の日常」担当のKでございます。



当コーナーでも何度か書いていますが、私は現在電動車イス
使用しています。(それ以前は手動車イスを使っていました。)


電動車イスを使う様になったキッカケは、
定時制(夜間)高校への通学」
入学当初は、手動の車イスを家族に押してもらって通学
していましたが…

家族も「毎日送迎するのは、無理」というのと、
私が、自分で車イスを漕ぐには辛い距離だったので、
リハビリの理学療法士とも相談をした結果
電動車イスを利用することに決めたのです。


電動車イスに乗り始めた当初は、
夕方~夜にかけて通学していたので「バッテリーが切れたら…」
という不安と毎日戦っておりました。(特に「帰り道」)

車イスの業者に聞いてみると、
「あまり早い段階で充電してもかえってバッテリーが
長持ちしない」と言っていたので、

バッテリーの残量分かる仕様にはなっていても
充電のタイミングがうまく掴めず
学校に通っていたあいだは、昼間の外出を極力
控えていたほど…(笑)



……それでも、そ・れ・で・も

通学の道中で電動車イス止まってしまった事が
2回ありました(汗)。


1度目は自宅の近所で完全停止。
今は邪魔になるので、持ち歩いてはいませんが、当時は杖を
車イスに付けていたので、杖を使って「歩いて」帰りました。
電動車イスはその場に置いて、後で家族に取りに行ってもらう…)


ただ、2回目は学校を出てすぐに電動車イスが止まってしまった!
それでも、何とか近所の商店街までダマシ・ダマシ移動して、
目の前にあった公衆電話で自宅に電話したのですが…。

すぐに動ける家族がおらず、夜なので周りに人通りも無く(泣)
途方に暮れていると、運良く後ろから…

「どうしました?」という声が!!!!

スーツを着たサラリーマン風の男性でしたが、
『背中に”後光”が差して見える』というのを実感した瞬間でした!

私の乗っている電動車イスは、バッテリー&自分の重さ等があり、
見た目以上に重いので、手動で押すのはかなり大変なのですが、
背に腹は替えられないので、

重いんですけど(強調&繰り返し)押していってもらえますか?」
頼んでみたところ…

「良いですよ」との答えが!

しかし、やはり予想より重かったようで後ろから荒い息づかいが…

以前杖で歩いて帰ったことがある距離の場所になったので、
私が「ありがとうございました。ここまでで結構です」というと
サラリーマンは「家の前までいきますよ」と結局玄関の前まで
電動車イスを押してくれました。


その後、休んでいってもらおうとしたのですが、
私が何かいう前に急いで帰っていってしまいました。




電動車イスではよくあることですが、気温の変化等で、
バッテリーの持ち時間が変化することも分からなかったので、
充電のタイミングを掴むのに約1年かかりました。


そういえば、公衆電話を使うのにも苦労したので、
この直後に「携帯電話」を買ったのを今、思い出しました。

ちなみに現在は「充電のタイミング」をしっかり掴んでおります(笑)。





では、また次回  K