(旧)自立生活センター・昭島の日常

東京都昭島市でひっそりと(笑)活動している福祉団体。地域で暮らす障害者の生活サポートや情報提供、移送サービスなどをやっています。

4.21全国大集会に行ってきました

日比谷野外音楽堂で行なわれた
「ふつうに生きたい くらしたい!                                   
障害者権利条約・基本合意・骨格提言の実現をめざす4.21全国大集会」に、参加してきました。
昭島からは、OさんとSさんも一緒でした。


2008年に、障害者自立支援法に対する違憲訴訟が全国で争われ、政権交代を経て「自立支援法を廃止し、新法をつくる」という基本合意の下、2010年に自立支援法違憲訴訟が「和解」により終結しました。
4月21日はそのメモリアルデーです。


その後にできた障害者総合支援法は、単なる障害者自立支援法の看板の掛け替えであり、今年は支援法の見直しの年です。
4月19日には衆議院の本会議で「支援法見直法案」の「お経読み」がありました。
「お経読み」とは、法案審議にあたり大臣などがその法案の内容を説明する(趣旨説明)のことだそうです。
しかしこの法案は原告団が交わした基本的合意とは比べ物にならないほどの法案でした。


また2011年8月30日に、障がい者制度改革推進会議総合福祉部会より出された国内法整備と自立支援法に代わる新たな法律づくりに、多くの関係者の英知を結集して「骨格提言」もまとめられました。
政府はこれを計画的段階的に実現していくとくり返し答弁しましたが、未だ実現されていません。

このような状況と国会審議の時期を踏まえ、障害のある人びとの暮らしをよくしていくことの実現をめざし、社会にアピールするための全国大集会でした。
雨具を出したりしまったりするような小雨の降る中、全国各地から約3000人の障害当事者・支援者が集まりました。










骨格提言をまとめた佐藤久夫さんからは、当時の政務官が世界に誇れる法律を作りたいと言った事や、障害者自立支援法は財政管理の視点から見て失敗した法律なのに、未だ財政の壁を理由にして骨格提言が実現されていない。基本合意の中に骨格提言を守る事も書いてあるのに、基本合意も守れていないという話がありました。
そういえば、司会の家平さんは埼玉訴訟の原告団の1人であり、当時、障害者の成人した子供は、親の収入ではなく本人の収入によって費用負担になることに変わりましたが、夫婦の収入に対しては変更がなく、まだ問題が残っているという話をされた事を思い出しました。


国が確約し司法で確認された公文書である基本合意を守ること、締結した国際条約である障害者権利条約を遵守すること、新しい福祉法制づくりの羅針盤である「骨格提言」の実現を強く求めるものとして、3000人の人間が同じ気持ちで集まったこの事は、やはり私たちの思いが間違っていない事の証しだと思いました。







そし後15:30から国会に向けて請願デモにも参加しました。



イメージ 1

当日のプログラムは、こんな感じでした。





かば