多目的トイレのほろ苦い思い出…
皆様、いかがお過ごしだったでしょうか?
「当事者の日常」担当のKでございます。
さて、今回は昔「多目的トイレ」で私の身の回りで起きた事を
書いてみようと思います。
それは、今から7~8年前八王子にあるパソコンスクールに毎日通っていた時の話…。
夕方の3時まで教室にいたので、普段の昼食は大体コンビニ弁当だったのですが、
用事が午前中で終わった時などは、当時はまだ健在だったJR八王子の駅ビル
「そごう」のレストラン階(7~8階)で食事をすることが多かったのです。
個人差はあると思いますが、私の場合は昼食の前後に必ず「トイレ」に行っていました。
パソコンスクールが午前中で終わったある日、いつもの様に駅ビルのレストラン階で
食事を済ませた後、ボタン式自動ドアの多目的トイレに入りました。
その日は、少々時間がかかっていたのもあるのですが、しばらくするとドアの外から…
「ボタンを押しても開かないじゃない!」
……という年輩の女性の声。
その直後、今度は若い女性(彼女が10代)の声で、
「使用中になってる…」と言っているのが聞こえた…。
年輩の女性「本当に(トイレに)入ってんの?」
ドン、ドン、ドンッッ!!!
とドアを叩く(ノックという感じでは無かった…)。
私は便器に座っていて、ドアまでは距離があり、ノックを返すこともできずにいると、
若い女性「お婆さんが使っているのかも、最近『私』が使えないことが多い」
↑若い女性が車イス利用者と判明。
年輩の女性「車イス用マーク付いてるのに
使えないんじゃ、意味が無いじゃない!!」
私は内心「『こっち』だって車イスだ!
それにココは『車イス用トイレ』では無く『多目的トイレ』だ(怒)」と叫んでおりました。
……車イスのマークに比べれば、とても小さいのですが、
確かに「高齢者の方もご利用になれます」とも一応書いてある。
それでも、待たせるのは良くないので、身支度を済ませ、自動ドアを開けると…
年輩の女性の態度が先ほどまでと違い、
「ほら、△△ちゃん(若い女性の名前)ちょっと通して。大丈夫ですか?」と明るい声。
気まずい感じもしなかったので、どうやら
今までの話は私には「聞こえていない」と思っている様子…。
若い女性は無言でしたが…
(ちなみに、彼女は手動の車イスでした。)
……実は私も昔(やはり10代の頃)全く同じ事をしていた時期がありました。
その時の私は「車イス用=車イス専用」と考えていた同時に、
「車イスは自分だけだ」と思い込んでしまっていたのです。
だから、たとえ高齢者であっても「どうして健常者が
車イス(自分)用のトイレに!?」とか…
同じ車イス利用者にも「なんで、長い時間待たせるんだ!?」と
思っておりました…。
(さすがに、20代の頃には考えも変わっていましたが…)
なので、上記の女性2人の気持ちもよく分かるのですが、
実際に「やられて」みると、とんでもない事をしていたんだと
改めて、思い知らされていまいました。
いや~今、書いていてもとても恥ずかしい…。
こういうのを「若気の至り」と言うのでしょうか?
皆さんにも「若気の至り」ありますか?
※多目的トイレのドアは、意外と外の音を通すモノもあります。
気をつけましょう…(笑)
では、また次回 K