(旧)自立生活センター・昭島の日常

東京都昭島市でひっそりと(笑)活動している福祉団体。地域で暮らす障害者の生活サポートや情報提供、移送サービスなどをやっています。

「骨格提言」の完全実現を求める 10.30大フォーラム[私たち抜きに私たちのことを決めるな!]

皆様、いかがお過ごしだったでしょうか?
「当事者の日常」担当のKでございます。



10月30日(木)、東京都千代田区日比谷公園にある
日比谷野外音楽堂で行なわれた…

「骨格提言」の完全実現を求める 10.30大フォーラム
[私たち抜きに私たちのことを決めるな!]

に参加しました。

日比谷野外(大)音楽堂を訪れるのは
6月26日の精神科病棟転換型居住系施設に対する反対集会
以来になります。
(※詳しくは、6月30日分ブログ記事参照)

当日は私を含め、3人で参加しました。
途中、新宿駅で私が迷ったりしたので(汗)、
私たちが会場に到着したのは、開始時間の午後12時45分を
15分ほど過ぎた、午後1時頃になってしまいました。

到着直後の会場の様子です。











※ステージ上部にあるパネル(横断幕)には今回のタイトルが書かれています。






今回のフォーラムは、現在の旧自立支援法を改正しただけの
『障害者総合支援法』を、内閣府の総合福祉部会がまとめた“骨格提言”
今年1月に国が批准した“障害者権利条約”に添った法律にしよう
という趣旨で開かれました。

集会では…

精神障害者の差別と隔離
知的障害者の施設での虐待問題
生活保護制度の改正について
介護保険制度優先適用問題
・障害者の普通学校への入学・通学に関する問題
・女性障害者や介助労働者の現状

など、など…

様々な立場の当事者による
現行制度に対する問題提起がありました。


私が印象に残っているのは、
障害者の普通学校への入学・通学に関する話です。

話の冒頭で…

「昔に比べて、少しは障害者が
普通学校に通える機会が増えました」

という言葉があったので、私は

「数十年前、私が養護学校(特別支援学校)から
普通学校に転入した時よりはマシになったのかな」

と、思ったのですが、直後の…

「しかし、必ず“保護者(親)の付き添い”が条件になります」

というのを聞いて愕然としてしまいました。
なぜなら、この条件は昭島市教育委員会が私の両親に突きつけたモノと
全く同じだったのです。

当時、私の両親は母が専業主婦だったこともあり、
この条件を飲みました。
そして、周囲の人々の助けも借りながら、私も通学し続けることができたのです。

しかし、“夫婦共働き”が一般的になった現在では、
ある意味、数十年前よりも大変な状況になっています。

集会でも…

「親(特に母親)が仕事を辞めて学校に付き添っている」

とか

「ヘルパーを自費で雇っている(多額の料金が掛る)」

といった事例が紹介されました。

このフォーラムでは繰り返し…
「現行の政府及び、障害者総合支援法は“障害者権利条約”に逆行している」

という発言がありましたが、
私自身もその事を痛感した話でした。


今回、骨格提言の完全実現を切望する自分が居る一方で、
「本当に出来るだろうか…」と暗い気持ちもあり、
とても複雑な気分で会場を後にした私でありました。

皆さんはどう考えますか…?





では、また次回  K


今回のおまけ










会場の様子を別角度で撮った画像です。




今回の資料です。