(旧)自立生活センター・昭島の日常

東京都昭島市でひっそりと(笑)活動している福祉団体。地域で暮らす障害者の生活サポートや情報提供、移送サービスなどをやっています。

9・4院内集会 このままで障害者権利条約は批准できるのか?~基本合意、骨格提言にもとづく総合福祉法の実現を~

皆様、いかがお過ごしだったでしょうか?
「当事者の日常」担当のKでございます。


突然ですが、皆さんは『障害者総合支援(福祉)法』をご存知ですか?
これまでの障害者自立支援法が“廃止”され今年(平成25年)の4月1日に
施行された法律です。

本来は、平成22年1月に障害者自立支援法違憲訴訟原告団弁護団
国(厚生労働省)が締結した“基本合意文章”と内閣府の総合福祉部会がまとめた
“骨格提言”に添って作られるはずでした。
……ところが、実際は「名称」を変え、内容を一部変更しただけの
自立支援法の“廃止”ではなく“改正”した法律になってしまったのです。


9月4日(水)、参議院議員会館講堂で行なわれた院内集会は
障害者総合支援法の現状と問題点(費用の利用者負担⇒応益負担など…)を
改めて確認すると共に、タイトル通り、基本合意、骨格提言にもとづく総合福祉法の
実現に向けての決意表明の場となりました。

※障害者権利条約に関しては、1度簡単な説明があっただけで(第2会場では)後は殆ど触れられませんでした。




これが、当日使用した資料です。





上記の障害者自立支援法訴訟団・弁護団
基本合意文章締結までを書いた冊子も配られました。



…今、主催者側のHPを見てみた所、当日は600名以上集まり、本会場に
入り切らなかったそうです。私は、CIL・昭島の代表と私と同じ会員のOさんと
3人で参加したのですが…

ご想像の通り、私達は本会場に入る事が出来ず、第2会場で、パソコンから送られてくる
本会場の様子をプロジェクターで見るというモノでした。



と ・ こ ・ ろ ・ が…


パソコンの調子が悪かった様で、影像が途中で途切れたり、止まったりしてしまい
本会場の具体的な様子が、ほとんど分からない状態に…。
そこで、第2会場は急きょ別プログラムとなりました。

まず、自立支援法違憲訴訟弁護団の弁護士2人から、現在の本会場の様子の説明と、
本会議場で話されているテーマの解説がありました。

他には、和歌山や広島、京都などの、元・自立支援法違憲訴訟団原告の方々が
裁判当時の様子や現在の障害者総合支援法、日本の障害者福祉政策に
対する思いなど、貴重な話をしてくれました。

これ以外にも、障害者自立支援法違憲訴訟弁護団長、竹下義樹氏の演説(本会場にも中継)などがあり、
第2会場の雰囲気も盛り上がっていき、本会場より若干早かったものの無事終了となりました。

ただ、本会場の様子は最後まで殆ど分からないままでした…(苦笑)。


実は私、この様な大規模な集会には、あまり参加してきませんでした。
しかも、会場のあった国会周辺に行ったのは、今回が2度目。
道中でも、会場内でも、代表たちの後について行くのがやっとの状態でした。

それでも、障害者総合支援法の問題点などを具体的に知る事が出来て、
個人的には大きな収穫がありました。
自分自身にも深く関わる問題なので、これからも注目して行こうと思っています。


皆さんは、どう考えますか?





では、また次回  K