(旧)自立生活センター・昭島の日常

東京都昭島市でひっそりと(笑)活動している福祉団体。地域で暮らす障害者の生活サポートや情報提供、移送サービスなどをやっています。

不随意運動、恐るべし!!!

先週の月曜日、某ヘルパー業務中に代表から連絡があり、買い物中に電話して善後策を講じた後、再び代表からメールがあった。

『(略)
それと、受話器、折れました
アテトーゼ 恐るべきです
ガムテープで仮です』




受話器、折れました


????


( ゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ

  _, ._
(;゚ Д゚) …?!

(つд⊂)ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ

(  д )

(; Д ) !!





受話器が折れたって、どういう事??



祝日・遅めの夏休みが明けて事務所に行くと、メールの通りガムテープで固定してある受話器が……。
しかもよりによって、紙のガムテープで貼ってあった。紙だと剥がすの大変なんだよなぁ。

この電話機は、過去に何回かブログネタにしているが、留守電を職員に順番に転送できるマルチ転送という便利機能があるので、安易に新しい電話機を購入するという選択はできない。
古い電話機なので、受話器だけ購入も無理だろう。ネットオークションでなら入手する事はできるだろうが、一体いつになるか判らない。
……つまり、直すしかないのだ。


パックリと割れた受話器。
ガムテープは剥がしたが、まだまだ残っている。







コードなどの中身を外して。


    

アテトーゼの勢いで、この細いコードを引き千切らなかったのは不幸中の幸いだ。


 
  

テープがなかなか剥がせねぇ……。
しかもベタベタするし、もう最悪(笑)。






チマチマと時間ばかりかかるので、お湯に浸けて暫く放置。
これでガムテープも剥がし易くなった。






補修のために、プラリペアを用意。
合成樹脂パウダーと専用リキッドを混合・硬化させる便利アイテム。



ちなみに僕個人の私物だよ。





接着効果を高めるために、接合面をV字に削る。







合わせると溶着面積が増えているのが判る。







削っていない表面はキレイに合わさっている。
亀裂が残ってしまうのは仕方がない。






動かないように、マスキングテープで固定する。






リキッドをパウダーに落としての球を作り、削った亀裂に流し込む。
裏側だから雑にやっても問題無い。







暫く放置。
5分程で硬化するよ。






取り敢えず完成。
V字で接着しているので、ここの強度は上がっている(骨折した所が強くなるのと同じかな?)。

   





このままで終わりでも構わないけれども、何となく続きをやりたくなってしまった(笑)。
サンドペーパーで、若干ある接合面の段差をキレイに均す。
300番→400番→600番→1000番と番手を上げていく。

違和感無く平らになったが、表面の艶がなくなった。
これは想定の範囲内



ここから更に番手を上げてキレイにしていきたいが、事務所にはそこまでの資材が無いので断念。
今度は、耐水ペーパーとコンパウンドを持ってこようかな(笑)。


亀裂を消すためにはパテを使った方が良いのだが、一応仕事中だし、そんな事は自己満足でしかないのでやらなかった。





コード類を元に戻して……

   







電話機に戻せば、補修、 糸 冬 了 !!







不随意運動・アテトーゼとは……
脳性麻痺者の特徴のひとつで、自分の意志に反して身体が動いてしまう現象。
手足の痙攣や突っ張りなど、所謂緊張した状態になってしまう事。

代表が受話器を折った際には、電話中に腕にアテトーゼが出てしまい、側頭部との間に受話器があったために、その力で折れてしまったらしい。
不随意運動、恐るべし!!!!





by:は