(旧)自立生活センター・昭島の日常

東京都昭島市でひっそりと(笑)活動している福祉団体。地域で暮らす障害者の生活サポートや情報提供、移送サービスなどをやっています。

ピア・カウンセリング基礎講座 報告(通信70号より)

昨年10月にピア・カウンセリング基礎講座(以下:ピアカン講座)を開催しました。
CIL昭島にとって初めてのピアカン講座開催。
だいぶ期間があいてしまいましたが、報告を掲載します。

初めは緊張!4回が終わるころには・・・

週に1度のペースで全4回の日程で行なうのは、当事業所としては初めての試みでした。
今回の講座では、リーダーに自立生活センター・日野の秋山浩子さんを迎え、集中講座(通常2泊3日で行われる)とほぼ同じ内容で行ないました。

受講者の中にはピアカン講座に初めて参加された方もおり、最初は皆さん緊張されていましたが、リレーション(最初に行なうそれぞれの紹介)で他己紹介(二人一組でお互いの事を聞き合い、全体に相手を紹介する)という形を採ったので、緊張がちょっとずつほぐれたかなと思います。

ピアカン講座では二人一組でのセッションが基本となりますが、4回の中でそれぞれが他の参加者全員とペアが組めたので、終始和やかな雰囲気でした。
最終日にはプログラムが進むにつれて、寂しさを感じました。

準備段階から色々と心配や緊張をしていましたが、講座を無事に終えてホッとすると共にうれしく思います。
今後は、集中講座や長期講座など定期的に開催できればと思っています。参加された方々、ありがとうございました。

受講者の感想 ~やまかぜさんより~

ピア・カウンセリング基礎講座を終えて」

今回の講座を通して、初めて『ピア・カウンセリング(以下、「ピアカン」と表す)』にしっかりと触れる事ができました。
今までは、内容も詳しく知らないまま、ただ漠然と「ピアカンっていうものを、いつかやってみたいな。」と思っていたので、今回参加させていただけて嬉しかったです。

講座の内容について衝撃的だった事は、「人間の本質」と「私たちの権利」です。
この他にも、普段の生活において、自分の感情をなるべく表に出さないように生きるクセがついてしまっている私にとっては、「感情の解放」という部分も含めて、今までの日常生活では「やってはいけない」と思っている事を「やっていい!」とされる事に慣れていないので、少し戸惑いながらも新鮮な気持ちで臨みました。

講座の端々には、「セッション」という対話の時間がありました。セッションでは、一緒に講座を受けている仲間と聞き合いをします。
普段は初対面の人とのコミュニケーションを避けがちな私ですが、ピアカンの空間には、それを忘れさせてくれる不思議な力があるように感じました。ピアカンを経験して良かったです。

最後になりましたが、私と一緒にピアカンを受けた皆さん、CIL・昭島のスタッフの皆さんにはお世話になりました。ありがとうございました。